🍀 夏1-1 成長を加速させる「実行」のメカニズム
- 福田幸志郎

- 4月28日
- 読了時間: 5分
5月5日頃の「立夏」から、夏にエネルギーシフト
気候はまだ穏やかですが、5月5日を過ぎると自然のエネルギーは夏へとシフトします。
冬に栄養を蓄え、春に芽を出し、夏に成長する……これを知的創造に置き換えると、
冬に精神性を深め、春にビジョンを描き、夏に実行に向かう、という流れになります。
これから3ヶ月は、実行・回復・習慣という「成長」の流れに意識を向けていきましょう。

【今月のもくじ】
1週目:夏の流れと「実行」の要点
2週目:実行のための3つのキーワード
3週目:実行を阻害する3つのキーワード
4週目:実行力を高めるオススメ書籍
夏3ヶ月の流れと傾向について
春は目標やビジョンを明確にして、まず小さなアクションから試していく季節でした。夏は、そこから得た気付きをもとに、行動を一気に加速させていく季節です。
春が「知性」を働かせる季節なら、夏は「身体」を働かせる季節になります。
夏は自然のエネルギーが高まるため、他の季節より活動的になれるのがポイントです。
守りに入るよりも、経験と学習を優先して、成長を加速させていきましょう。失敗への耐性強化や、苦手の克服に挑戦するのもオススメです。
活動的になると、失敗や問題も起きやすくなります。しかし、夏にはそれを乗り越えるだけのエネルギーがあります。
多少無理ができて、行動した分だけ成果につながるのが夏の時期です。
1ヶ月目=実行:春のビジョンをもとに、まずは行動を「加速」させる
2ヶ月目=回復:行動と成長に伴う「反動」に対処し、注意力を保つ
3ヶ月目=習慣:集中と休息の「サイクル」をつくり、成長を安定させる
今回はまず1ヶ月目の「実行」について理解を深めていきましょう。

夏の1ヶ月目、まずは実行の「具体化」から
目標やビジョンが明確になったとしても、必ずしもすぐ実行に移せるとは限りません。
人に話してみると全然伝わらなかったり、やる気はあるのに何もできなかったり、想定以上に実行のハードルが高く感じることが多々あります。
それを乗り越えるには、実行に移すため具体化のプロセスが必要です。「実行・行動」と一口に言っても、そこには抽象的な言葉と具体的な言葉が混在しています。
(抽象的な行動:イメージが浮かばない動詞)
挑戦する、気を付ける、飛躍する、成長する、勉強する、追い込む、大切にする、など。
(具体的な行動:イメージが浮かぶ動詞)
紙に書く、メールする、会う、投稿する、本を読む、撮影する、食べる、寝る、など。
行動を加速させるには、「イメージが頭に浮かぶ言葉」で表現することが大切です。

実行を具体化するポイントは「質問」と「説明」
5月5日頃(立夏)から6月6日頃(芒種までの1ヶ月は、春に描いたビジョンをもとに行動を具体化していきます。
例えば、「ビジネススキルを高める」という目標を持っているとしたら、次のような質問と説明が考えられます。
(質問)
どんなビジネススキルを高めたい?
何をすればビジネススキルが高まる?
誰を頼れば、実行しやすそうか?
スキルアップにぴったりのタイミングとは?
(説明)
私が言うビジネススキルとは、人に提案・販売するスキルである
まずは本を読み、ノートにまとめ、同僚に話すことで、スキルアップを目指す
同僚のSさんと上司のYさんなら、安心して相談できる
水曜日は残業がないから、仕事終わりの1時間をスキルアップに充てる
これらの問いの質・説明の質が高まっていくほど、行動・実行は容易になっていきます。
いつ、どこで、何をすればいいのか、誰を頼ればいいのか、頭にイメージが浮かぶまで繰り返し質問と説明を重ねてみてください。
(最適な方法は、第三者と一緒に取り組むことです。一人でおこなう自問自答や、仲間内の勉強会は、偏りや囚われに気付きにくいという欠点があります)

今週は、「良い問い」に出会うための材料を集めましょう
アインシュタインの言葉として紹介される名言があります。
「もし難しい問題を60分以内に解くとしたら、55分は適切な問いを探すことに費やす」
答えを探すこと以上に、問いを探すことは重要です。
ぜひ今週は、良い問いに出会うための材料を集めてみてください。
あなたのまわりで、人の話を引き出すのが上手な人は誰?
目標達成やビジョン実現のために、役立ちそうな本はどれ?
実行に移すにあたって、最大の障壁や懸念は何?
考えているうちに、さまざまな問いが頭に浮かんでくるはずです。
それらを書き留めながら、自分にとって使える質問を増やしていきましょう。
(何か名案や良い質問が浮かんだら、ぜひメールやコメントで教えてください)
今月も思考と言葉を洗練させて、あなた本来の魅力を表現していきましょう!

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