【伝わりやすさの原則11】価値は「枠組み」で決まる
- 福田幸志郎

- 1月27日
- 読了時間: 3分

【認識のズレをなくす秘訣】
質問を通して相手への理解を深めていくと、次は相手にも自分を理解してもらう「相互理解・共通認識」の番です。
いわゆる「文脈・背景・枠組み」について理解を深めていきます。
これらの概念は、提案や交渉の場面で特に重要な要素です。
感覚をつかむことで、驚くほどスムーズに応援や協力を得られるようになります。
◆ 伝えたからといって、伝わったとは限らない
思考を整理して、言葉をシンプルに整えたとしても、それで十分とは限りません。
実際に伝えてみると、まったく想定通りにならないことがよくあります。
・本当の価値を理解してもらえた気がしない
・浅い理解や間違った解釈で捉えられてしまう
・「○○みたいなものですね」と一緒くたにされる
・安く見られる、価格を受け入れてもらえない
この場合、伝え方や言葉選びを考える前に、「認識のズレ」を見直す必要があります。
何を前提として伝えるか、どんな枠組みで伝えるか、という視点です。
お互いの認識がズレていると、内容が的確でも間違って伝わってしまいます。
まずは「枠組み(フレーム)」の違いに気付くことから始めましょう。

◆ 枠組みが変わると見方も変わる
同じ肩書きや行動でも、枠組みによって印象が変わる、という例を2つご紹介します。
1 医師と英会話講師
一般的には、医師の方が英会話講師よりも権威性が高いと思われます。
しかし、「レッスン」の場面においては、英語講師の方が権威性が高くなります。
2 三人の煉瓦職人
「何をしているのですか?」と尋ねると、煉瓦職人たちはそれぞれこう答えました。
一人目「レンガを積んでいるんだ。あと数時間の辛抱だ」
二人目「建物を作っているんだ。あと数ヶ月はかかる」
三人目「大聖堂を建てているんだ。何百年先まで遺るだろう」
このような認識の違いが「枠組み」です。
枠組みは、魚にとっての水のようなもので、多くの人は認識すらしていません。
だからこそ、概念を理解すれば大きな差別化になります。
伝えたいことの価値も印象も、枠組み一つで大きく変わります。

◆ 枠組みを見直すための4つの問い
伝えたいことそのものから少し離れて、前提や枠組みを見直してみましょう。
ここでは4つの観点をご紹介します。
・優先順位: 何が先か、何を重視すべきか、焦点はどこか
・立ち位置: どの立場から伝えるか、どんな役割を果たすか
・比較対象: 何と比べるか、どのカテゴリーに位置付けるか
・意味づけ: なぜそれをするのか、それをして何になるのか
例えば、Dress Words Upは次のような枠組みで事業を展開しています。
「想い」を大切にしている人のために、(優先順位)
「翻訳・外交」の知見を活かして、(立ち位置)
「ドレスアップ」を言葉に施し、(比較対象)
「想いやりで世界をつなぐ」(意味付け)
こうした枠組みを作ることで、Dress Words Upは単なる伝え方の工夫ではなく、
「優しさを伝えるためのエチケット」として位置付けられるようになります。
枠組みを使いこなせるようになるほど、過度な交渉や説得は不要になります。
あなたの真価が伝わるためにこそ、ぜひ「枠組み」を見直してみてください。







コメント