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🌸春3-1 ビジョンの実現を容易にする「世界観(舞台設定)」の秘密

更新日:4月16日

 

【季節と共に巡る、洗練のサイクル】

春は軽やかに。夏は涼しげに。秋は彩りを。冬は温もりを。

季節を楽しむ衣服のように、頭の使い方にもドレスアップを。

成長し続けるための、「洗練のサイクル」をお届けします。

◎ 季節の方針・春

  • 種を蒔く=見通しを描き、目標を定める 

  • 立春→雨水→啓蟄→春分→晴明→穀雨  

  • 目標の洗練→理想像の洗練→世界観の洗練

 

◎ 3-4月『世界観の洗練』の流れ(もくじ)

 

春分を過ぎると、本格的に春の到来です。気候が暖かくなり、始まりの予感がしますね。


Dress Words Upでは2月4日頃の立春を一年の始まりと捉え、そこからの春の3ヶ月間を「知性を働かせてビジョンを具体化する時期」と定義しています。

  • 1−2月:目標設定(何を目指すか)

  • 2−3月:理想像(どんな人になるか)

  • 3−4月:世界観(どんな世界で生きるか)

春分は、いわば折り返し地点。ここから3ヶ月の後半・仕上げに入っていきます。


春の3ヶ月、最後の洗練テーマは「世界観(舞台設定)」です。

日常ではあまり使わない言葉ですが、世界観はビジョン実現の難易度を左右します。


同じ目標を達成するのでも、苦しみに満ちた世界と喜びに満ちた世界とでは、実現の可能性は違いますよね。

せっかく目標やビジョンと向き合うなら、苦しいことばかりではなく、たくさんの喜びや楽しみ、気付きや成長がある方がいいはずです。


どうすれば、そんなことが可能なのか? 今月は「世界観(舞台設定)」について思考を洗練させていきましょう。

まずは世界観への理解を深めて、ビジョンを実現するための舞台を整えてまいります。


ステージ、世界観
 

(もくじ)

 

世界観とは何か


今週はまず、「世界観」の定義や概念から始めます。


私たちは、世の中や人間について自分なりの意見を持っています。

「この世界はどんなところ?」

「人間とはどういう生き物?」

「人生とはどのようなもの?」

……これらの問いに、あなたならどう答えますか?


その答えこそ、あなたの「世界観」です。(人間観、人生観、あるいは「ものの見方」という言い方もできます)

人は誰しも、自分が定義した世界観の中で「どう生きるか」を考えます。


自分の経験をネガティブに捉えている人は「苦しい世界でどう生きるか」を考え、ポジティブに捉えている人は「楽しい世界でどう生きるか」を考えます。


同じ国・同じ地域・同じ会社にいたとしても、必ずしも「同じ世界」で生きているとは限らない、というのが世界観のポイントです。


このような「環境に対する捉え方」のことを、「世界観」と定義します。演劇や映画でいうところの「舞台設定」にあたります。


自分が主演の物語において、どんな舞台設定を施すか……これを考えることを「世界観の洗練」といいます。

世界観(舞台設定)のメカニズム


「どんな世界で生きるか」という問いは、人生にとても大きな影響を与えます。しかし、多くの人は認識すらしていません。世界観は、認識すること自体がとても難しいものです。


人間にとっての「世界観」とは、動物にとっての「酸素」、魚にとっての「水」のようなものです。認知能力・認識能力を持つ人間にしか、気付くことはできません。


「自分は何がしたいか」「自分はどんな人か」という問いは、多くの人が考えたことがあるでしょう。

しかし、「それをどんな舞台で実現するか」という問いは、思いつくことすらありません。


考えごと、ワーク、ジャーナリング

あなたはどんな世界にいて、どう生きようとしている?


以前、弊社の「勉強を教えない塾」に通っていた中学生の事例をご紹介します。

あるクラスで、「あなたはどんな世界で生きていて、どう生きようとしている?」と質問してみたことがありました。彼らから返ってきた意見は、およそ次のようなものでした。


「思い通りにいかない世界で、とりあえず生活に困らないように、受験をがんばる」

「一人では生きていけない世界で、人に嫌われないように、人に合わせて生きる」


前向きな世界観を持っていたのは、前向きに日々を生きている一部の生徒だけでした。


「がんばれば報われる世界で、やりたいことを実現するために、いろんな経験を積む」

「応援してくれる人が多い世界で、みんなに喜ばれるように、自分らしく生きる」


……同じ日本、同じ京都に住む、同じ世代の中学生でさえ世界観はまったく違います。そして、その違いが勉強や人間関係との向き合い方を決めています。


がんばるだけ無駄な世界とがんばれば報われる世界、同じ勉強をがんばるなら、後者の方が圧倒的に意欲が湧きます。この違いは中学生にとっても衝撃的でした。


「勉強へのモチベーションの差は、世界観の違いから来ていたのか!」

自分の世界観に気付けたことで、自分の捉え方を見直せるようになった生徒もいました。


舞台、リハーサル、客観視

まずは自分の世界観に気付く


文化や価値観が異なる人と関わらない限り、自分の世界観を見直す機会はまずありません。それくらい、世界観とは「自分にとって当たり前」すぎて気付けないものです。


目標達成も、自己成長も、困難な世界で挑戦しようとするから難しくなります。まずは自分がどんな世界観を持っているか、気付くことが大切です。

気付いてしまいさえすれば、捉え方を見直してアップデートすることができます。


自分の世界観に気付くプロセスには、さまざまな気付きがあります。喜びや苦しみの理由が理解できたり、困難に動じない態度が芽生えたりします。

それを経て、世界観が洗練されていくことで、人は人生そのものを変容させていきます。


より良い世界観を描くほど、人は自分を肯定的に捉え直し、自信を持ってビジョンに向かっていくことができます。

状況や出来事そのものが人を不幸せにするわけではありません。状況や出来事に対する「ものの見方」、つまり世界観が人の充実度・幸福度を左右します。


自分がどんな世界観で生きていきたいか、言語化・具体化していくことで、理想の生き方を実現していきましょう。


対話、セッション、グループコンサルティング
 

今週のプチワーク:今年、どんな世界で生きる?


今月は、1ヶ月かけて次の問いを深めてみてください。


  1. 世の中・人間・人生をどのように捉えていますか?

  2. どんな世界なら、積極的に生きようと思えますか?

  3. 今年の目標にふさわしい、理想の世界観とは?


最初は的確な言葉が出てこなかったり、考えがまとまらなかったりするはずです。

何度も言語化を重ねて、自分の意見を研ぎ澄ませていきましょう。


メールやコメントを頂けたらフィードバックできるので、ぜひ気軽にご意見・ご感想をお寄せください。


メモ、メール、ワーク

 

【思考をより洗練させたい人は、3−4月のセッションへ】


Dress Words Upでは、思考と言葉を洗練させるセッションを毎月開催しています。


  • 1ヶ月を振り返って、「人生の物語」を紡ぐ

  • 問いを重ね、「理想の世界観」を具体化する

  • 人と分かち合うことで、伝え方を洗練させる


オンライン開催なので、世界中どこからでも参加可能です。

体験受講は毎月3名限定。フォームまたはメールアドレスからお問い合わせください。

(詳しい開催日程等は、お問い合わせの際にお知らせいたします)


思考と言葉を洗練させる習慣を身につけ、次のビジョンを実現していきましょう!


メルマガ、ワードローブ


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