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区切り:惰性と分散を防ぎ、挑戦を持続させる

想いの実現には時間がかかります。

長期的な視点を持ちつつ、目の前の一つ一つを積み重ねていくことが大切です。


ただ、「長期的にがんばり続ける」のは、わかっていてもできません。

注意力はすぐに分散するし、目の前には急用や誘惑が溢れています。


この課題をクリアする上で重要になるのが、「区切り」です。

マラソンランナーが短い区間ごとに目標タイムを設けてペース配分をするように、

独自の想いを実現するリーダーも区切りを設けてメリハリをつくることが大切です。


マラソン、ペース配分、区切り

あなたの生活に「区切り」はありますか?


子どもの頃は、入試や卒業といった「区切り」がありました。

部活も受験も恋愛も、「終わり」があるから必死にがんばることができました。

もし引退や卒業がなければ、青春はこんなに愛おしく感じないかもしれません。


大人になると、そのような区切りはほとんどなくなります。

昇進や転職、結婚や出産、大切な人との別れといった「人生の転機」でもなければ、人は惰性で日々を過ごしてしまいます。

一年の終わりに「今年も良い一年だった」と思うだけでは、変化や成長になりません。


「いつかできたら」と思うことがあっても、日常の忙しさや目先の誘惑に流され、いつのまにか「あの時やっておけば」に変わってしまいます。

できれば、そうなる前に区切りを設けて、惰性や注意散漫から抜け出したいものです。


老後、介護

区切りを設けると、考え方や行動が進化する


仕事や生活に区切りを取り入れ始めると、さまざまなメリットがあることに気付きます。


  • がんばった自分にOKを出しやすくなる

  • 失敗や悩みから教訓を得やすくなる

  • 早めに軌道修正や改善ができる

  • 大きな挫折や後悔を回避しやすくなる

  • 過去からの延長線にない新たな未来を創造しやすくなる


区切りがあることで気持ちの切り替えが早くなり、次の行動がスムーズになります。

人は意図せず現状維持を続けたり、失敗してクヨクヨしたりするものです。

だから、「けじめ」として区切りを設けることはとても大切です。


プロジェクトを途中で止めたり、立ち止まって考えたりするには勇気がいります。

惰性で現状維持を続ける方が、気持ちとしてはラクかもしれません。

しかし、その勇気と抵抗感に見合うだけの価値はすぐに感じられるはずです。

区切りを設けてどうするのか、まずはわからなくてもいいので予定を空けてみてください。


振り返り、考えごと

区切りは「フォーマット」に合わせて設ける


区切りを設けると「流れ」が止まるので、後回しにしたくなります。

「今は忙しいから、時間がある時に」

「今は途中だから、もう少しキリの良いところで」

「今は状況が悪いから、もう少し良くなってから」

しかし、これを許してしまうと、いつまで経っても区切りはつけられません。


区切りをつける時は、状況や気分で判断しないことが大切です。


  1. 一定の期間で定期的に区切る

  2. その時々の事実を記録に残す

  3. 一定のサイクルで循環させる


調子が良い時も悪い時も「定点観測」することで、浮き沈みやパターンが見えてきます。

前月·前年と比べたり、類似の状況と比べたりしながら、定期的に振り返りと分析を続けてみてください。


時には「不都合な真実」にショックを受けることもあるかもしれません。

しかし、失敗のパターン・メカニズムに気付くことが大きな成長につながります。


ワークシート、フォーマット

目安は週・月・年……季節の流れを味方につけよう


Dress Words Upでは、クライアントが頭を働かせやすいように、区切りを設けてセッションを提供しています。


毎週:目標や計画に立ち返るためのリマインド

毎月:1ヶ月を振り返り、言語化して記録にセッション・ワークショップ

四半期:言語化の練習になる交流会やイベント

毎年:一年を総括して「人生の物語」を紡ぐセッション・節目のパーティー


そして、季節ごと·月ごとに「テーマ」を設定し、一年のリズムをつくります。


春=始動(直感を言語化する/理想を描写する/状況を俯瞰する)

夏=加速(行動を具体化する/感情を言語化する/習慣を見直す)

秋=収穫(予測を立てる/管理を見直す/価値を味わう)

冬=準備(自己を理解する/変容を可視化する/人生を物語化する)


毎月記録を残しつつ、季節ごとにテーマを切り替えることで、仕事や生活にメリハリが生まれます。

どの時期にがんばって、どの時期にリラックスするか、「旬」があることで持続可能なパフォーマンスが生まれます。


ワークショップ、セッション

長期的に取り組むからこそ、「区切り」を大切に


人生が短距離走なら、ペース配分の必要はなく、常に全力疾走で大丈夫かもしれません。

しかし、人生はマラソンに例えられるように、想像以上に長いものです。

時にはペースダウンや水分補給、戦略的な軌道修正が必要です。


想いを実現するには時間がかかるからこそ、区切りを大切にしていきましょう。

心身の健康も、人とのつながりも、仕事の成功も、全部満たされるよう応援しています。


ワードローブ、メルマガ

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