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  • 執筆者の写真じゅくちょう

目的地に行くには、現在地の把握から

勉強を教えない塾が中学生・高校生のための「家で勉強できるようになる塾」として創業した頃の話。


授業では生徒たちとよくこんな話をしていました。


「公立高校に合格したいんです」

「そのためには、受験日までにどれくらいの勉強量が必要だと思う?」


どれくらいの偏差値なら合格できそうか。そのためにはどんな勉強をどれくらい取り組めばいいか。家で自分で勉強するための計画を一緒に考えていました。


実際のところ、必要なロードマップさえ示せば子どもは自分から挑戦するようになります。


明確な目標と計画さえ立てることができれば、指導は難しくありませんでした。実際に自分で勉強するペースを掴んで志望校に合格した子が何十人もいました。




しかし、同じように目標や計画を立てても、なかなか実行に移せず苦戦する子がいました。


生徒の生活や状況に合わせて指導している点は同じでも、うまくいく子とそうでない子が出てきます。


受験への意欲がない子ならまだしも、向き合おうとしているのにうまくいきませんでした。


どんなに目標や計画を再設定しても変わらなかったので、ある時指導のしかたを変えてみることにしました。


「実際のところ、何に時間を使っていることが多い? その状況に対して、本当はどう思ってる?」


次の対策を考えるのではなく、「現状の確認」に力を入れてみることにしたのです。



「今週は何もできませんでした」


→ 実際は何に時間を使っていたのか詳しく掘り下げたところ、毎日動画やゲームに4時間費やしていたことが発覚。



「何度復習しても頭に入ってなくて」


→ 実際の学力レベルを遡って測定したところ、中学1年レベルで学力がストップしていることが発覚。



「第一志望に合格したい気持ちはあるんです」


→ 実際に理想のライフスタイルを具体化したところ、通学が長くなって放課後が短くなるのはNGであることが発覚。




事実を見ていくと、発言と行動がまったくかみ合っていない現実が見えてきました。本人も決して悪気はなく、ただただ無自覚でした。


「これが、本当の自分の実態なんですね……」


その日はショックを受けて帰ることになりました。ただ、現実を受け止めた翌週からは気持ちが切り替わり、勉強との向き合い方が日に日に変化していきました。


結局、志望校を変更したことで心の向きも変わり、気持ちよく受験に臨むことができました。もちろん、その後の高校生活も充実していたみたいです。



この経験があったことで、勉強を教えない塾では計画よりも「振り返り(現在地の確認)」を重視するようになりました。


どんなに明確に目的地を定め、がんばって進んでも、「今自分がどこにいるのか」がわからなければ辿り着くことはできません。


旅行なら当たり前のことを、人生設計にも役立てていきたいですね。


「事実ベースで考える」って、現実を突きつけられるような不安があるかもしれませんが、実際は「正しく前進するための情報」でしかありません。


振り返りを大切に、現在地を確認しながら目的地に向かっていきましょう。




「ひらめきを生む対話で、考える作業を楽しくする」


勉強を教えない塾のじゅくちょうがお届けしました。


(参考:現在地を確認するための「頭の中のメンテナンス」はこちら)




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