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おうち時間を有意義に過ごそう! ラクに頭を使うための5つ道具

 

「時間があるうちに勉強しよう、と思ってもなかなかできないのはね……」

 

しまった。また母さんのスイッチが入った。博希がそう思った時には手遅れだった。

 

「頭を使おうとしてるからよ」

 

夏休みは、家の中で過ごす「おうち時間」が増える。

 

一人の時間はたまにあると貴重だけど、ずっと続くと少し息苦しくなる。

 

勉強がはかどらなくてそんな弱音を吐いた時だった。

 

 

「時間があるうちに勉強しようと思って挫折するパターンなんて、みんな一緒。

 

英会話、ダイエット、お金の勉強、掃除、起業、資格の勉強、教養……

 

いつか役立つことを先に済ませるって難しいのよね」

 

母の演説パターンもだいたい一緒、だから博希も反撃を企てる。

 

それでもいつも母の方が一枚上手を行くから、悔しいけど頼もしい。

 

「この前は、頭を使ってこそ勉強って言ってたのに」

 

「もう、そうやってすぐ発想が狭くなるんだから」

 

そういって母は博希に何かの講演の音声データを転送した。

 

こうして博希は今日も勉強のヒントをつかむのだった。

 

 

『頭を使わず勉強できる、おうち時間に役立つ5つの道具』

 

(もくじ)

  1. 家で過ごす時間はオフモード、頭が働きにくくて当たり前
  2. ボーッとしながらできる行動を見つけよう
  3. 使いやすい5つ道具、スマホ・落書き帳・ノート・本・手帳
  4. 人の心にも「慣性の法則」が働く
  5. 知らないだけでやってないことがたくさんある

 

 

 

1.家で過ごす時間はオフモード、だから頭が働きにくい

 

せっかくの休日、「よーし、今日こそ勉強をがんばるぞ!」と思ったことはありませんか?

 

将来のための準備や自分磨きは、想像している時が一番ワクワクします。

 

でも、時間がある時ほど時間をムダにしてしまうのが人間の弱いところ。

 

「今日なにしてたんだろ……」と意気消沈してしまうことも少なくありません。

 

これは意志力や根性の問題ではありません。

 

そもそも脳は「家ではリラックスモードに切り替わる」という機能があるからです。

 

脳にも休養やリフレッシュが必要で、そのおかげでいざという時の集中力が担保されます。

 

だから、まずは「うまく時間を使えなくても、自分を責めない」という態度が必要となります。

 

 

2.ボーッとしながらできる行動を見つけよう

 

とはいえ、だからといって家にいる時間をすべてムダにしてしまうと、それはもったいないですね。

 

「人生は、ヒマな時間の過ごし方で差がつく」とも言われますから、有効活用はしたいものです。

 

じゃあどうするか?

 

会社や学校のようにスイッチを入れるのは少し無理があります。

 

逆に、「頭を使わなくてもできること」を考えた方が現実的で建設的です。

 

「ボーッとしていたら、勉強はできないのか?」

 

こうやって前提を疑って仮説を立てる態度がとっても大切です。

 

そして、実際にボーッとしながら頭を使うことは可能です。

 

人の脳や筋肉というものは、電気のスイッチみたいにすぐパチパチ切り替わるものではありません。

 

お風呂の温度のようにジワジワ高まるものです。

 

スポーツを楽しむ前にストレッチやジョギングをするように、脳にも「準備運動」が必要です。

 

そこで、脳の準備運動に役立つ道具を5つご紹介します。

 

 

3.使いやすい5つ道具、スマホ・落書き帳・ノート・本・手帳

 

 

① スマートフォン

 

いつもはチャットやアプリでダラダラ過ごす代名詞となるスマホも、使い方次第で良い勉強ができます。

 

頭を使わずに勉強をするオススメは、ダントツで「耳学習」です。

 

・動画視聴サービスから、セミナーや講義を聞き流す

 

(例)YouTube: https://www.youtube.com

 

・「オーディオブック」という本を朗読してくれるサービスを使う

 

(例)audible: https://amzn.to/2rJK20J

 

・セミナーや講義のCD、アプリを活用する

 

(例)foresta: https://www.forestpub.co.jp/foresta/

 

 

「耳」は目や手と違って、意識して働かせる必要がありません。

 

寝転んでいる時でも、料理や掃除をしている時でも、「耳」は意外とヒマしています。

 

YouTubeなどは無料ですから、ぜひ興味のある音源を見つけて聞き流してみてください。

 

(※耳学習は「聞き流す」だけでOK、集中して理解しようとしないでください)

 

 

 

② 落書き帳

 

大人になるほど「意味あること」しか書かなくなってしまいがち。

 

でも思いつきを紙に書くことは、驚くほどリラックスとひらめきの効果が得られます。

 

ノートや手帳だと、まじめなことを書こうとしてしまうので、落書き帳や裏紙がオススメ。

 

その時々に感じていることや思いついた絵をたらたら書き並べるだけでOK。

 

誰かに見せるものではありませんから、弱音や愚痴を恥ずかしげもなく書いて大丈夫。

 

紙の上なら、心のうちを思いっきり吐き出しても誰も傷つきません。

 

(ただし、人の悪口を書いた時は、念のためビリビリに破って捨ててくださいね)

 

適当に何か文字を書いているうちに頭が冴えてくることもあります。

 

この時も、「ちゃんとしよう、スイッチを入れよう」と思わないことが大切です。

 

良いアイデアや行動というものは、いつもリラックスした時に生まれるものです。

 

紙に書いてもあまり気分が上がらないなら、その時はおそらくしっかり休む必要がある時です。

 

体に無理のないように、脳を休ませることも立派な「勉強」です。

 

 

③ ノート

 

これは新しいものではなく、古いもの、つまり「仕事や勉強で使っているノート」を表します。

 

大人も子どもも、意外と大事な勉強を見落としているものです。

 

ズバリ、「メモしたアイデア、本に引いた線、きちんと見返してますか?」

 

勉強した時は「なるほど!」と思ったはずなのに、復習をせず忘れてしまうことがたくさんあります。

 

新しいことを勉強するより、すでに勉強したことを復習する方が、脳にとってはラクです。

 

しかも、「記憶の定着」になるので、学習効率も良い!

 

人の脳は、「一度完了したものは忘れる」というもったいない働きもしてしまいます。

 

ぼんやりノートを見返すだけで、「そうそうそう!」と思い出せることがたくさんあるはずです。

 

新しいことに手をつけようとする前に、ぜひ今までの勉強してきた「軌跡」を確認してみてください。

 

急に新しいひらめきが舞い降りてきて、ちょっとした奇跡が起きるかもしれません。

 

 

 

④ 本

 

まずは、先ほどの「今まで読んだ本から、線を引いたところだけ見返す」という使い方から。

 

次に新しい本を読む時は、「読むこと」ではなく、「開くこと」をゴールにしてみてください。

 

学校の勉強でもビジネス書でも同じですが、僕たちは「完了しよう」と思うと途端に面倒に感じます。

 

「勉強やらなきゃ」と思うと、時間と労力がかかりそうな気がして、そもそもまず手を出さなくなる。

 

そんな時は、完了しようとしなくていいので、「本を開くこと」だけを考えましょう。

 

開くだけなら、時間も労力もかかりません。

 

そして不思議なことに、一度開くと、なんとなく読み始めてしまいます!

 

読み始めて気が乗らなければ、閉じればOK。「本を開く」というゴールには到達してますから。

 

そしてまた別の本を開いてみて、気が乗れば読めばいい。

 

少しだけ始めてしまえば、結局「少し」では終わらなくなるというのが人間の習性です。

 

動画やゲームも、「少し」と思って始めたはずが、結構長く楽しんでしまいますよね。

 

それと同じ習性を本に当てはめるだけです。

 

考える必要はありません。まずは、開くだけ。

 

(それでも何も読む気になれない時は、やっぱりここも潔く寝ましょう)

 

 

 

⑤ 手帳

 

手帳を開くと、「あ、あの予定が!」「うわ、できてない!」と焦りがちですが、落ち着いて。

 

家でオフモードで過ごす時に、タスク管理や計画は天敵です。

 

そんなことを考えると、手帳を開くことすらイヤになってしまいますよね。

 

ここで試してみていただきたいのは、「プチ振り返り」です。

 

そして、その振り返りにも注意が必要。

 

人の頭って、どうして「できてないこと」ばっかりに意識が向くんでしょうね。

 

(多分、原始時代の名残と、工場教育の名残です)

 

頭が働かない時にやってほしい振り返りは、「自分の行動の確認」です。

 

今日何をしてたのか、誰と何を話したのか、「事実」を振り返っていただきたいのです。

 

ここでもやっぱり「こんなしょーもないことしかしてない自分はダメだ」みたいな自己嫌悪に注意。

 

できてるから良いとか、できてないから悪いとか、そんな評価は必要ありません。

 

ただ、あるがまま。最近流行りのマインドフルネスみたいですね。

 

植物や昆虫を観察する時は、良いとか悪いとか決めつけませんよね。ただ、あるがままを観察します。

 

自分のことも同じです。何を話して、何を食べて、何を感じていたか、観察すればいいのです。

 

「だから何?」とか、意味も考える必要はありません。意味は、後から見えてくるものです。

 

プチ振り返りを続けていると、ちょっとずつ自分のパターンが見えてきます。

 

その時には、自然と行動が少し変化しているはずです。

 

無理に自分を変えようとする必要はありません。まずはありのままを観察してみてください。

 

 

 

……とまあ、以上5つの道具をご紹介しましたが、いかがでしょう?

 

これらもすべてをやる必要はありません。思いついた時に、思いついたことをするだけ。

 

ポイントは、

 

・頭を使おうとしないこと、ダラダラした中でできることをすること

 

・自分を評価しないこと、答えや意味を求めないこと

 

・小さく始めること、飽きたらやめること

 

 

やっているうちにやる気が高まることもありますし、何をやってもやる気が出ない時もあります。

 

あれこれ試しながら、少しずつ行動する時と思いっきり休む時を見極めてみてくださいね。

 

 

4.人の心にも「慣性の法則」が働く

 

僕たちの行動や心理にも、物理学でいう「慣性の法則」みたいなものが働いているように思えます。

 

・止まっている時は止まり続ける

 

・動いている時は動き続ける

 

というのが慣性の法則です。

 

人は「今していることを維持する」という法則に突き動かされているのかもしれませんね。

 

動画ばっかり見ちゃうのも、ダラダラ寝すぎてしまうのも、あなたの問題ではありません。

 

「自然界の法則に逆らう」方が、とっても難しいのです。

 

だからこそ、逆に「行動に移せた時」というのは本当に素晴らしいですね。

 

一度動き始めれば、意外と動き続ける。ここにも慣性の法則は働いてくれます。

 

「動き始める時が、一番『摩擦』が生じる」ということで、

 

小さなアクションから始めていきましょう。

 

 

5.知らないだけでやってないことがたくさんある

 

「家での過ごし方、おうち時間、一人の時間」という表現が増えてきました。

 

でも、僕たちは意外とそのためのアイデアを知らないというか、教わったことがないはずです。

 

「知っている行動しかできない」のが人間ですから、「知れば行動が変わる」とも言えます。

 

ぜひいろんなアイデアを知って、試してみてください。

 

気合いや根性で無理して自分を追い込まなくて大丈夫。

 

自然界の法則と、あなたという人間に秘められた能力を信じて、楽しく時間を使っていきましょう!

 

今日お伝えした内容について詳しく知りたい方は、これらの本も参考にしてみるのもいいでしょう。