37.幅広く意見を取り入れることについて

ある塾生が、友達の陰口を耳にしました。

そしてそれを問題として感じているよりは、

「いろんな価値観をもった人がいるとわかった」

という方向で捉えていました。


陰口は悪いというつもりはありません。

陰口を叩かれるのは、

その人が自分らしく生きている証拠です。

(外野は、うらやましいから批判するのです)


僕が気になったのは、その塾生が

「友達の陰口を聞き入れている」という点でした。

広く意見を取り入れるのは大事だけど、

友達の陰口を言われて嫌にならないものだろうか…


そう、「嫌にならない理由」がどこかにあるのです。

「陰口を言う友達の良いところは?」との問いに、

塾生は答えられませんでした。

あまり好印象をもっていない相手の意見を

聞き入れるということは、

「陰口が必要な理由」があるのです。


答えは思わぬところに潜んでいるものです。

「自分の方が劣っているように感じるから、

 友達の方が劣っている事実がほしい」

というのが本心でした。

(こうした劣等感、誰でもありますよね)


批判を耳にする時、

僕たちは「批判的な意見も大切」という考えを持ちます。

そして、批判も取り入れているつもりでいます。


「幅広く意見を取り入れている」

この思い込み、実はとても危険なのです。

忘れてはいけません…

「人は、自分に都合の良い情報しか集めない」

ということを。


人の意見を聞くにせよ聞かないにせよ、

「自分に都合の良い時」の判断はあてになりません。

自分に都合の悪い時にこそ、

適切な判断ができるかが試されます。


「あの人が悪い、あの事が悪い…」

何かのせいにする時、たいていそれは

「自分に都合の良い理由」があります。

これに気付けると、

他人の意見に惑わされず、

自分の「理想」に照らして考えることができるようになります。


人の意見を聞き入れる前に、

「自分の都合」を考えてみましょう。

都合が悪い意見ほど、参考にする価値があります。


「人生は、すべて自己責任」という意見は、

ものすごく都合が悪いでしょ?笑